2019年12月14日、グローバルE-SPORTSリーダーズサミットが中国重慶市三峡港湾E-SPORTS館にて開催され、AESFアジアE-SPORTS連合会や、韓国、中国国内におけるE-SPORTS産業を代表する数々の来賓が参加する中、当協会 副理事長 鴨志田が日本esports産業の代表として招かれ、講演を行いました。会場では各国代表者が壇上でスピーチなどを行い、途中、游族集团及び中娱智库連合により「2019年度グローバルE-SPORTS産業の発展報告」に関する発表も行われました。
サミットの開幕に先立ち、AESFアジアE-SPORTS連合会のアザット・ミラドフ氏が挨拶で、「E-SPORTSはエキシビション・マッチとしてジャカルタ・アジア大会に取り入れられ、アジアでもE-SPORTS国家連盟などが設立されている中、IOC(国際オリンピック委員会)は今後E-SPORTS関連企業との交流やコミュニケーションを強めていく必要がると正式に発表し、これは国際的なスポーツ組織が今後におけるE-SPORTSの発展を認めていることを意味している」と述べました。
他にも韓国ゲーム流通協会会長 全玉伊氏は、今後E-SPORTS産業における中韓両国の取り組みをさらに深め、長所を学び合い、短所を補い合える関係性を長期的に渡って構築していきたい意思を示していました。
そして本サミットの主催者側である当局人民政府 長江夏氏より会場の三峡港湾E-SPORTS館が紹介され、主催地である現地地域でのE-SPORTSにおける産業企画の説明や積極的に関連事業に対する外資参入、協業などを受け入れると発表しました。
游族集团及び中娱智库連合による「2019年度グローバルE-SPORTS産業の発展報告」の内容では: 急速な発展を遂げているE-SPORTSは当初爆発的な成長を遂げ、今後も20%の成長率を保持し続ける中国を中心として世界を牽引し続けるだろう ; E-SPORTSは多くの人々を様々な「ゲーム」に引き込み、コンテンツの寿命やプレイヤー同士のゲーム内での取引価値の創造を大いに発展させ、世界的なE-SPORTSにおける収入を増加させた ; ホームグランド化や各国地方政府の支援のもと、E-SPORTS+都市融合は新たな成長するポイントとなること、そしてE-SPORTSに関する産業特区なども新たな段階へと突入した; 今後E-SPORTSは社会にてさらにその認知度を高め、さらなる発展と多種多様な業界との融合し、様々なコンテンツを生み出し、アウトプットしていくだろうと発表しました。
テーマ・トークの時間になると多くの中国国内外の来賓の方々により、互いが持ちうるE-SPORTSの発展に関するいくつもの観点が共有されました。
当協会 副理事長 鴨志田は壇上にて日本のE-SPORTS産業における現状、今後中国とさらなる関係を深めることや、日本でも今回のサミットのような国際的なE-SPORTSに関するサミットの開催を目指す他、様々なE-SPORTSクラブチームや選手たちと交流を深め、産業を盛り上げていくと同時に、障がい者とE-SPORTSの取り組みを更に強めていくことを発表致しました。
続く韓国京都大学教授 宗鍚漉氏は、韓国E-SPORTSの発展の歴史やE-SPORTSの語源の由来、韓国国内各組織の取り組み、ゲームとE-SPORTSとの間の関係性と未来の産業が目指すべき目標、そしてストリーミングの研究等に関し現状を発表しました。
国内大手のゲームデベロッパー、パブリッシャーを行う完美世界(Perfect World)は、公共事務総監(代表)の 喬婷婷氏が、上海にて開催したDOTA2の大会に関するデータを紹介し、次のように述べました。「E-SPORTSは青少年たちが文化や言語の壁を越えて互いに交流を行うことができるプラットホームであり、国内ゲーム会社の代表として、社会発展の責務を担い、今後更にユーザーから受け入れられるコンテンツの開発に力を入れるよう尽力していきたい」
仁川科学技術園産業院長の李金勛氏は韓国E-SPORTS産業特区の指標や管理運営体制、韓国E-SPORTSにおける大型大会のインポートの事例を紹介しました。
サミットの最後にはカンファレンス形式のトーク時間が設けられ、人民E-SPORTS執行秘書長 閆苗苗氏、韓国京都大学教授 宗鍚漉氏、JDG京東俱乐部副代表 肖恩妮氏、GAGE E-SPORTS CEO 沈梅峰氏、度勢体育CEO 陳維力氏、韓国京都大学教授 宗鍚漉氏の6名が登壇し、E-SPORTSの国際プロ大会とアマチュア大会の関係と、E-SPORTS特区の2つの話題について意見交換がなされました。
その中で、国際民間大会は若き選手に自らの実力を世界に示すことのできる絶好の舞台であり、E-SPORTS関連企業やゲーム関連のデベロッパーはプロ大会などをしっかり運営すると同時に、積極的に民間(アマチュア大会など)大会の開催も行い、国際的な民間組織が大会を行う際の技術提供や指導、運営に関するサポートを積極的に行うべきであると述べられ、現在取り組みが進められている重慶のE-SPORTS特区に関する開発も早期完成に向けて貢献を行うと表明されました。
カンファレンス終了後には長江三峡栄誉表彰任命式典が行われ、韓国ゲーム流通協会会長 全玉伊氏、韓国京都大学教授 宗鍚漉氏、GAGE E-SPORTS CEO 沈梅峰氏が忠県(重慶のE-SPORTS特区の開発地区の総称)E-SPORTS産業グローバル・コンサルタントとして游族集团代表の李勇氏に任命され、表彰されました。
グローバルE-SPORTSリーダーズサミットは忠県が独自に発案した国際的なサミットであり、中国インターネット・サービス協会や韓国ゲーム流通協会の指導のもと、忠県人民政府が主催しており、游族体育、琢梦文化、橘城旅投、重庆有线や忠県ビッグデータ運用管理局、游族网络、白夜电竞、华嘉电竞学院、中娱创想文化公との共催関係にあります。