香川、大阪のゲーム対策に関しての素案に対する当協会の表明

以下に関しては、(一財)日本esports促進協会(以下当協会とする)が香川県が2月の定例会に提出予定である香川県ネット・ゲーム依存症対策条例(仮称)の素案に関して、香川県が定義するネット・ゲーム依存症対策が日本のesports産業の発展及び選手活動に直接的な影響をもたらさない事を切に願い、当協会の見解をまとめた物である。
※香川県の表明文詳細についてはこちらの添付をご参照ください。

この度当協会は、香川県が公開している香川県ネット・ゲーム依存症対策条例(仮称)の素案に関して、その第二条及び第三条で定められている定義と基本理念にesports産業の健全な発展及び選手活動を行うにあたり避けれない項目も混雑していると認識し、esports業界における選手活動とネット・ゲーム依存症の線引きに関して更なる多様性のある見地を集約し明確化していく必要性があると考えております。

現在世界においてアスリート活動を通じて生計を立て、esports産業を専門職として取り扱っている業種があり、今や各国の国旗を掲げその技術・戦略・戦術・才能を競い合う世界の約4億人の人々に対して、その活動内容を娯楽や依存という形のみで確定させることは、まだまだ明確な定義や理念が確立されていない国内状況において非常に判断が難しい物であると認識しております。
そのため当協会はそれらの項目のより一層の明確化を計り、夢を目指し選手になる目標のある青少年が教員・保護者等身近な支えとなっている方々からもより一層支持・支援を得られるよう、また更なる認知度並びに理解度の促進を目的とし、学校法人様や医療機関様、そしてもちろん関係行政機関様としっかりと議論を尽くし学術的側面も含め研究を重ねて参る所存です。

当協会ではesports体験が及ぼす心身への影響に関して、障がい者の方々も含めたesports体験を研究・促進テーマとしており、当協会が全面的にサポートさせて頂いておりますイベント学会様のesports研究会におきましてもその影響度等を成長期の児童や若年者を対象の中心とし、esportsはもちろんスポーツ全般、文化・芸術と心身(メンタル・フィジカル)の健康との関係性や影響度という項目が取り上げられておりました。

スポーツカテゴリに於いては、高校野球での投球数の制限や小学生、中学生の投球数が肩や骨に対する影響を及ぼす関係性や影響度のデータなどが取り上げられております。野球やesportsに限らず様々なスポーツにおいて、長時間・長期間の練習や訓練が心身に対して影響や障害があるとも言われています。

しかし一方、肯定的なその関連性と影響度として身体や精神を健全にし強い心を育てオリンピックや国際大会のアスリートを生み出しております。文化芸術の分野でも文化人をはじめピアニストや画家、バレリーナなども1日8時間以上それこそ寝食を忘れ没頭し、研鑽して国際的に活躍されていらっしゃる方々が世界中にいます。

また、コンピュータプログラマーやアニメ.CGアーティスト、あるいは建築設計など長時間のパソコンなどの使用も、極端に言えば視力、眼球に及ぼす影響、つまり心身への影響が問われ兼ねません。スマホ、タブレット、パソコン、テレビ、5G等が及ぼす心身への影響は多様な産業に携わられていらっしゃれる多くの方々に影響があると考えております。esportsが及ぼす心身への影響は多角的、専門的な視点からより一層注意深く研究、議論を尽くしていく必要があると考えます。

そのような状況下、日本を含む様々な国で、自閉症やうつ病、発達障害・コミュニケーション障害等に関連する症状が原因で不登校になる青少年などが、esportsの性質上コミュニケーション能力や表現力を通じて症状が好転するケースも判明しており、香川県ネット・ゲーム依存症対策条例(仮称)内で定められている保護者の責務や、子どものスマートフォン使用等の制限における、子どものネット・ゲーム依存症につながるようなスマートフォン等の使用という定義に関し、ゲームを行うことに対する子どものメリット及びデメリットの両面を保護者が良好なバランスをもって深く理解し、ゲーム依存症につながるような行動内容と規範を的確に線引きする事が最も重要であると認識しております。

ゲーム依存症はesports産業発展に対し、どの国も避けれない問題である事を深く認識した上で、当協会ではイベント学会esports研究会を始めesportsが身体に及ぼす影響を研究テーマの柱とし医学系大学やスポーツ系大学、有識者、eスポーツ選手など招き今年から具体的に進めていきます。当協会はイベント学会esports研究会や各医療学会、日本ヘルスケア学会、スポーツ団体の皆様と共にesportsが健康に及ぼす影響や心身へのメリットデメリット等を研究し、esportsが健全により一層世の中に受け入れて頂き発展し続けられる環境を啓蒙促進をして参る所存です。